スイセンは、非常にたくさんの品種が存在します。毎年新しい品種が発表される一方、消えていく品種も多くあります。球根植物の中では、比較的品種の命は長いのですが、何百年の歴史の中で、失われた品種、失われようとしている品種は数え切れません。
今回、ここで扱う品種は、スイセンの育種において歴史に名を残した、ガイ・ウィルソン氏のコレクションと、日本国内では流通していない古い品種をご紹介いたします。
Empress of Ireland(1W-W) 1952年 Guardian×Kanchenjunga 1球:750円
☆ 売り切れました ☆ (追加入荷はありません)
カップは細長く、先端が優雅に開く形を作り出した最初の品種です。白いラッパスイセンの基本がこの品種で、たくさんの交配親として使われてきました。花も大きく、見ごたえのある品種です。 歴史に名を刻んだ品種の1つですが、日本では見かけなくなってしまいました。
Eastern Dawn(2W-P) 1964年 Irish Roseのhybrid 1球:600円
Easter Dawnと呼ばれていますが、正しくはEastern Dawnです。ガイ・ウィルソン氏は、白いスイセンの育種が有名ですが、ピンクカップを持つスイセンも作出しています。同じイースターという名前がつく、Easter Moonは、純白のスイセンで、多くの交配親に用いられました。 Eastern Dawnは、完全なピンクではありませんが、花の形は最高に美しく、整っています。優雅に開くカップも素晴らしく、今でも十分通用する品種です。
Tibet(2W-W) 1942年頃 Tunis×Askelon 1球:350円
幅広でシワのない花弁は、ガイ・ウィルソン氏の作出する品種の特徴です。氏は白いスイセンを追い求め、たくさんの白いスイセンを発表しました。この品種は、銘花・エンプレスオブアイルランドより10年も前に発表されました。完全な美しさはありませんが、魅力があります。 日本では見られない品種です。
Firebrand(3WWY-R) G.H.Engleheart 1897年頃 Princess Mary(2W-O,1877) × Narcissus radiiflorus var. poetarum 1球:600円
古品種の1つ。今から108年前に作られたもの。小杯スイセンで花弁はプロペラのように細く離れています。両親とも野生種の交配同士のもので、カップが赤いのはN. poeticus(クチベニスイセン)の血を引いているためです。
Lucifer(2W-YOO) Mrs Lawrensch 1890年頃 Princeps(1W-Y,1830) × Narcissus radiiflorus var. poetarum 1球:600円
古品種の1つ。今から115年前に作られたもの。大杯スイセンに分類されます。Firebrandよりも花弁は広く、黄弁オレンジカップというのも目を惹くでしょう。
Mitylene(2W-Y) G.H.Engleheart 1923年頃 Beacon(3W-R,1897) hybrid 1球:750円
古品種の1つで、82年前の品種。この品種の親になっているのはBeaconという品種で、このBeaconはPrincess MaryにNarcissus poeticus var. recurvus sdlgを交配して作出されたものです。Beaconの片親であるPrincess Maryも野生種同士の交配により誕生したもので、遡っていけばMityleneという品種は、野生種以外の血は入っていないということになります。